この記事では、ヘッドスピード40m/sに合うシャフトについて書いています。
シャフト選びというのはクラブ選びにおいてとっても重要なファクターです。
自分に合ったシャフトは、しなりを効かせることができ、力を余すところなくボールに伝えられます。
もう少し言えば、自分のスイングを崩さずに安定したボールを打ちやすくなることにも繋がるメリットも!
スイング改造というのは思ったより大変なもの…。
理想の弾道や飛距離を実現するために、シャフトを見直すのもアリ!
そこで今回は、ドライバーのヘッドスピードが40m/sの人に合うシャフトをご紹介。
基本的なシャフトの選び方から、おすすめをわかりやすく解説していきます。
ヘッドスピード40m/sに合うシャフトの選び方

ドライバーのヘッドスピード40m/sってそもそもどのくらい?
よく、「男性アマチュアのドライバー平均ヘッドスピードは40m/s」ということを聞きませんか?
ですがあれはあくまで平均のお話。
20代~60代以上の幅広い世代を含めた平均ヘッドスピードのことなのです。
実際ヘッドスピードが40m/sに近いのは、シニア以降のアマチュアゴルファーである場合や、かなりスイングで振っていけるアスリート系の女子ゴルファーの方が多いかと思います。
アマチュア男性ゴルファーの中では、ドライバーヘッドスピード40m/sは「やや遅め」と言えますが、きちんとミートできればティーショットで十分な飛距離を飛ばすことができる速さです!
これは、良い悪いの話ではなく、シャフト選びにおいて自分のスイングやヘッドスピードがどのようになっているのかを知っておくことに意味があるので、ぜひとも把握しておきましょう!
フレックス(シャフトの硬さ)で選ぶ
シャフトのフレックス(硬さ)は、大きく分けて6種類存在しています。
- L(レディース)
- A(アベレージ)
- R(レギュラー)
- SR(スティッフレギュラー)
- S(スティッフ)
- X(エキストラ)
フレックスの種類は、同じ表記でもメーカー間やモデル間で硬さが統一されているわけではなく、微妙に違うことがほとんど。
それだけ微妙な違いがあり、多くの種類があるのもシャフトの世界の面白さです。
フレックスから選ぶ際にも、必ず試打をすることをおすすめします。
柔らかいシャフトの特徴
柔らかめのシャフトは、R~SRの範囲が一般的。
ヘッドスピード40m/sぐらいの人にもおすすめできるフレックスですが、ミスショットをすると曲がりが大きくなる恐れも。
あまりしならせすぎるのも方向性にバラつきが出やすくなってしまうので、何も考えずボールを打ってみたときに安定したボールが出てくるかを確認してバランスをみる必要があります。
硬いシャフトの特徴
一般的に硬いシャフトは上級者向けのものが多く、フレックス表記がS~Xの範囲が硬めといえます。
スイング時のしなりが少なくなるため、ボールの軌道が直線的になるのが特徴。
ですが、硬いシャフトをしならせるには速いヘッドスピードが必要。
ヘッドスピード40m/sでは、ただの棒を振っているような感覚になり、シャフト性能を活かしきれず飛距離も出づらくなってしまいます。
重さで選ぶ
重さも非常に重要です。
ゴルフクラブは、重すぎると振り切ることができなくなり、軽すぎてもクラブを力でコントロールするようになってしまい力んだスイングになりやすくなってしまいます。
そのため、自分のパワーや体力に合った重さのクラブを選ばないといけません!
おすすめ重量は50g台のシャフト
ヘッドスピードが40m/sのゴルファーであれば、シャフト重量は50g台を目安に、総重量300g前後でセッティングすると振りやすくなるでしょう。
あくまで目安ですが、簡単に表にまとめましたので参考にしてみてください!
ドライバーのヘッドスピード | ドライバーのおすすめシャフト重量 | 総重量の目安 |
---|---|---|
34m/s~36m/s | 30g台 | 260g~270g |
36m/s~37m/s | 40g~50g | 270g~280g |
38m/s~42m/s | 40g~60g | 290g~305g |
43m/s~46m/s | 50g~70g | 300g~315g |
47m/s~50m/s | 60g~70g | 310g~320g |
キックポイントで選ぶ
シャフトのキックポイントとは、シャフトの一番しなるポイントのことで、おもに4つのタイプに分けることができます。
- 先調子
- 中調子
- 元調子
- ダブルキック
キックポイント別の特徴
キックポイント | 特徴 | どんな人に合う? |
---|---|---|
先調子 | 手元が硬く、先端が柔らかい 高弾道ボールを打ちやすい 先端が動きやすくヘッドが走りやすい ボールがつかまりやすい ヘッドが動きすぎると方向性が悪くなることも | 飛距離を求める人 ヘッドスピードが遅い人 ボールをつかまえたい人 初心者向け |
中調子 | 様々なスイングタイプに合いやすい オールマイティで使いやすい クセがない | 高さ・方向に安定感を求める人 オーバースイング気味の人 万人向け |
元調子 | 手元が柔らかく、先端が硬い トップから切り返しにかけて自然とタメが作れる インパクトのタイミングがとりやすい 低弾道でつかまりにくい | トップのタメが弱い人 インパクトのタイミングが合いづらい人 上級者向けだが、初心者も試す価値あり |
ダブルキック | 手元も先端もしなる 飛び系のシャフト | トップのタメが弱い 飛距離がほしい人 シャフトがしならりづらい人 |
おすすめキックポイントは先調子系!
ヘッドスピード40m/sぐらいのゴルファーの方がすべて先調子系のシャフトが合うとは全く言い切れません。
ですが、ヘッドスピードをあげたい!ボールをもっと上げたい!飛距離を伸ばしたい!とお考えであれば、先調子系のシャフトを選んでみることで改善するかもしれません。
先調子系のシャフトは「先調子」「先中調子」の2つ。
ヘッドスピードに自信がなくなってきたシニアゴルファーや女性ゴルファーにもおすすめできます。
【メーカー別】ヘッドスピード40m/sに合うシャフトおすすめ9選

ここからは、ヘッドスピード40m/sに合うシャフトのおすすめを紹介していきます。
【藤倉コンポジット】
藤倉コンポジットは、先端が走るいわゆる「弾き系」のシャフトを得意とするメーカー。
その中でもSpeeder NXシリーズは、「より遠くへ、ハジキ、飛ばす」をコンセプトに開発されたシリーズ。
今回おすすめした先調子系のシャフトが多く、ヘッドスピードに自信がない方に合うシャフトが見つけやすいメーカーです。
Speeder NX BLUE
メーカー | 藤倉コンポジット |
---|---|
シリーズ | Speeder NX |
キックポイント | 先調子 |
女子プロを中心に絶大な支持を受けるブランドが、この『SPEEDER NX』。
SPEEDER NX BLUEは、シリーズの中でもヘッドが走ってボールがつかまりやすいタイプのシャフトです。

Speeder EVOLUTION Ⅴ
メーカー | 藤倉コンポジット |
---|---|
シリーズ | Speeder EVOLUTION |
キックポイント | 先中調子 |
高弾道のドローボールを打ちたければ、Speder EVOLUTION Ⅴ、通称「エボ5」がおすすめ。
インパクトゾーンではシャフト先端の動きがやや大きく、ヘッドがアッパーブローに動くので打ち出しが高くなり、つかまりもよくなるので、ハイドローが打ちやすいシャフトです。

AIR Speeder
メーカー | 藤倉コンポジット |
---|---|
シリーズ | Air Speeder |
キックポイント | 先中調子 |
超軽量シャフトというジャンルを確立した脅威の34g台を実現した「Air Speederシリーズ」。
どんな人におすすめかといわれれば、やはりシニアや女性ゴルファーの方。
STANDARD、PLUS、X-PLUSの3つのフレックスを用意し、ヘッドスピードが遅くてもしっかり振り切れる、飛距離を出せるシャフトに仕上がっています。
一番軟らかいSTANDARD、はヘッドスピード34m/sで200y、PLUS(プラス)は37m/sで220y、最もしっかりしているX-PLUS(エックスプラス)は40m/s弱で240yという結果も出ています。
このヘッドスピードでこれだけ飛距離が出れば、シニアや女性にも武器になるはず!

【三菱ケミカル】
三菱ケミカル株式会社は、国内外のクラブメーカーに多くのシャフトを開発・供給しているメーカーの一つ。
多種多様の炭素繊維材料を使用し、シャフトの手元から先端まで、剛性やねじれ具合をきめ細かく設計できる自由と緻密さがポイント。
アスリートゴルファーのみならず、エンジョイゴルファー、シニアゴルファー、レディースゴルファーを対象に幅広い製品展開をしています。
VANQUISH 40/50
メーカー | 三菱ケミカル |
---|---|
シリーズ | VANQUISH |
キックポイント | 先中調子 |
2022年に三菱ケミカルより発売した、シャフト重量帯が40~50g台の軽量で振り切りやすいモデル。
先中調子の弱点である方向不安定さは少なく、軽量でしなりながらも芯がありしっかり振る抜ける高性能シャフトです!

TENSEI Pro Red 1K
メーカー | 三菱ケミカル |
---|---|
シリーズ | TENSEI Pro 1K |
キックポイント | 先調子 |
TENSEIシリーズでは初の飛距離重視シャフト。
TENSEIの中では一番やさしく打てて万人が使えるシャフトはこの「TENSEI Pro Red 1K」。
中調子感覚で使いたく、捕まりを重視したいという方におすすめできます。

【グラファイトデザイン(TOUR AD)】
グラファイトデザインのシャフトは、「Tour AD」の名で統一されています。
Tourとはゴルフトーナメントツアーのことを指し、ADとはAccuracy(正確性)&Distance(飛距離)を意味します。
石川遼選手も長年愛用している人気シャフトメーカーの1つです。
TOUR AD VR
メーカー | グラファイトデザイン |
---|---|
シリーズ | TOUR AD |
キックポイント | 中調子 |
こちらはグラファイトデザイン社のTOUR ADシリーズ「VR」。
近年の高初速化を狙うヘッド性能を最大限に活かす事をコンセプトに開発されたシャフトで、手元部分の剛性を上げしなり戻りが強く、先端は極度に剛性を落とさないことで走り過ぎを抑えた作りとなっています。
中調子のシャフトですが、やや先めが柔らかくなっているので「走り感」は失わずボール初速UPも期待できるシャフト。
TOUR AD TP
メーカー | グラファイトデザイン |
---|---|
シリーズ | TOUR AD |
キックポイント | 中調子 |
このシャフトはプロアマ問わず、非常に人気の高いシャフトです。石川遼選手も使用実績があるんですよ!
しなり戻りのタイミングもとりやすいので、普段振り遅れてしまうようなスイングの方にも試してみて欲しいシャフトです。
ヘッドスピード40m/sぐらいのゴルファーであれば、柔らかめのRかSRシャフトから選んでみるのがおすすめです。
【USTマミヤ】
アメリカやヨーロッパで絶大な人気を誇るUSTと、日本で最初にカーボンシャフトを開発したマミヤ・オーピーの2社が統合した、「USTMamiya」。
世界で戦うツアープロ達に、最高の「Quality(品質)」と「Preformance(性能)」、そして「Feel(完成)」を提供し続けるシャフトメーカーです。
Proforceシリーズは、リシャフト市場において、世界で№1セールスを誇るグラファイトシャフトであり、PGAや欧州ツアーで最も人気のあるシャフトです。
MAGICAL ATTAS
メーカー | USTマミヤ |
---|---|
シリーズ | ATTAS |
キックポイント | 中調子 |
USTマミヤといえばATTASシリーズが主力ブランド。
ハードヒッター向けのイメージがありますが、このMAGICAL ATTASは驚きの34gという最軽量モデル。
シャフトのフレックスはワンフレックスなのでわかりやすいのもポイント。中調子となっていますが、軽量な分シャフト全体が大きくしなっている感覚です。
その分いつもよりヘッドスピードが自然と上がってくれるのがこのMAGICAL ATTAS。
まとめ
シャフトはかなり奥深い世界です。
ですが、これだけ種類が多いということは、自分が今何に悩んでいるのか?どういったボールを打ちたいのか?の助けにもなるということです。
今回の記事でご紹介した選び方以外にも、細かな特性や選び方はたくさんあってキリがなく難しいのも事実です。
シャフトを購入の際は、フィッティングや試打を行ってみることをおすすめしますが、今回の記事が参考になれば幸いです。
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